犬用の良性腫瘍時のクレイ湿布とスキンオイルのつくりかたと方法と経過

アロマ・クレイセラピーは、人間同様、動物たちへの治療薬として、昔から使われ素晴らしい治療効果を持ち、海外では犬、牛、猫、ヒツジやヤギの応急手当や傷の感染症予防の外用薬として利用されています。

クレイのヒーリング効果は体内の深部まで浸透していき、排泄、毒素中和の優れた働きをしてくれます。

クレイのミネラル成分が、人間の作用と同じように動物の体内でも同じ働きをしてくれます。

これは、実家のワンちゃん(マルプー女の子8歳)に良性腫瘍ができ、動物病院で診察を受けたところ手術(全身麻酔で切り取り取り除く、入院1週間)の診断がでました。

避妊手術を受けていないので、発生頻度が高いとのこと。

現在、セカンドオピニオンの予定ですが、動物用クレイセラピーを行いながら様子を見てみます

同じ症状や悩み(切除手術を選択されずQOLを保ちたいなど)を持つワンちゃん、そのご家族のかたへ、少しでもお力になれるならばとシェアいたしました。

これは海外で実践(特にヨーロッパ)されている方法を、わたしが日本で入手しやすい材料に置き換えてアレンジした安全で安価な方法です。

実践する場合は自己責任になりますが、使用する材料は無害で健康被害もありません。

また、わたしはきちんとしたアロマ、クレイセラピー教育を受け自然療法の活動している経験12年の実績をもつプロのセラピストでもあるため、どうぞご安心くださいね。

ご不安な場合は、担当の獣医さんにご相談されるとご安心かと思います。

<犬種>

マルチーズとプードルミックス 8歳 女の子 避妊手術なし

<既往歴>

なし

<症状>

・良性腫瘍2箇所

・触れても痛がらないで、いつもとっ変わらず健康

・右脚 付けね近く1.5cm 色赤っぽい 皮下組織の比較的浅いところにある感じ 円状

・右のおっぱい 約1.0cm 色 白っぽい 皮下組織の比較的浅いところにある感じ 触ると腫瘍が動く 不規則な形

・発生時期(気づいて) 3ヶ月経過

・発見当初 触診してみてわずかにあずきくらいの膨らみがある

・3ヶ月経過後 徐々に膨らみ現在の大きさで維持している

<犬用 良性腫瘍クレイセラピー(湿布とスキンオイル)作成手順>

<材料>

クレイ湿布

●ヒーリングクレイ モンモリオナイト/もしくはグリンクレイ 適量g

●精製水 適量

①上記材料を混ぜ合わせ用容器に全て入れます

②耳たぶの硬さに柔らかくなるぐらい、水分(精製水)を入れ、しっかり混ぜ合わせます

③小分け用容器に移します

④作成日付を明記して常温保存します(長期保存可能)

スキンオイル(溶液)

●キャスターオイル(ひまし油 )オーガニック100% おおさじ1(15cc)

●100%Pure エッセンシャルオイル(精油) ゼラニウム 2滴

●ウォッカ(アルコールお酒)おおさじ1(15cc)

①上記材料を混ぜ合わせ用容器に全て入れます

②しっかり混ぜ合わせます

アルコールがオイルと精油を混ざりやすくしてくれます。

③小分け用容器に移します

④作成日付を明記して常温保存します(長期保存可能)

<道具>

●清潔なブレンド用容器やビーカー(錆びやすいため金属製以外)

●清潔な小分け用容器(錆びやすいため金属製以外)

●スパチュラ(混ぜるへらなど)、軽量スプーン(錆びやすいため金属製以外)

ポイント! 道具などの指定はありませんの、キッチンにあるもので代用されても構いません。新たに買いそろえる必要はありません。

ポイント! 容器などの消毒は、アルコール消毒煮沸消毒でも充分大丈夫です。

<犬用 良性腫瘍クレイセラピー(湿布とスキンオイル)方法>

① クレイ湿布は、清潔な綿棒などで、腫瘍と回りを囲む様にタップリと厚く塗ってください。

毛足の長いワンちゃんは、患部(腫瘍)当たりの毛を少しカットしてあげると目視で腫瘍の経過観察できるので安心です。クレイが毛と絡んで皮膚に密着してくれるので塗布後のクレイは落下しにくいです。

②クレイが完全に乾いたら(2時間後くらい)水道水で塗らした、濡れたタオル(濡らしたキッチンペーパーなど)で固まったクレイを拭き取ります。拭き残りがあっても大丈夫です。

クレイが固まって取れにくくなりますが、無理やりこすらないでください。

③清潔な綿棒などで、スキンオイルを腫瘍とその回りにたっぷり塗ります。

スキンオイル塗布前には、清潔な綿棒などで溶液を混ぜ合わせてからご使用ください。

④毎日、一日1回、良性腫瘍が改善するまで行います

その後、週3回行います

さらにその後、週1回行います

ポイント! ワンちゃんがクレイをなめてしまうなど気になるようでしたら、大判の綿のハンカチか、ガーゼなどで巻くとよいです。使用する材料は無害で精油のブレンド濃度も低めのため、健康被害はありません。ご安心ください。

ポイント! 洋服やハンカチなどについたクレイは通常のお洗濯できれいにとれます。精油は油シミなりやすいのでご注意されるよといです

ポイント! 実践する時間はいつでも大丈夫です。

ポイント! デトックス作用でお通じが良くなる場合がありますが、すぐに落ち着きます。

ポイント! 自然療法の効果はゆっくり大きく作用してゆくものです。焦らず、大切なワンちゃんとのスキンシップにもなりますのでどうぞ楽しんで実践されてください。

<今回使った材用>

●キャスターオイル(ひまし油)オーガニック100% アメリカ

●アロマ エッセンシャルオイルPure100% イギリスブランドのアロマメーカ ゼラニウム

●クレイ オーガニック100% フランス産のプロバンス地方から採取されたフランス薬局法の基準に従ったもの

●市販の精製水

●市販のウォッカ(アルコールお酒)

<実践記録>

2021/3/5 初回  

Pm 6.30 クレイ湿布塗布 、Pm 8.40スキンオイル塗布

Pm 9.40 うんち 通常よりはやや少な目ですが、しっかり出てました。

*習慣的に、うんちは朝のお散歩時に一回のみ(他の時間帯には滅多にしない)ため、キャスターオイル(人間の下剤にも使われている)の好転反応(デトック作用)が現れたようです。

初日から効果が見えて期待がもてます。

2021/3/8 3日目

クレイ湿布、スキンオイル塗布後

右脚付け根付近の良性腫瘍変化が見られました。初回時の赤っぽい色から、乳白色に変化してきてます。

※人間のクレイ湿布時と同様に、クレイ湿布中やその後、クレイのヒーリング作用で眠たくなる場合があります。いつもよりワンちゃんがぐっすり眠ってくれいることは、とてもリラックスしていることで好転反応のひとつです。

2021/3/10 5日目

クレイ湿布、スキンオイル塗布後

右脚付け根付近の良性腫瘍(角度を変えて3パターン撮影)に変化が見られました。触診すると、わずかに柔らかくなり、腫瘍(体積)や、むくみが解消され全体的ややしぼんだように見えます。

右おっぱい良性腫瘍は、見た目は(初回施術後と比べると)目視ではあまり変化が見えませんが、触診すると、わずかに、むくみが解消されています。

クレイの代表的な作用の特徴である、体内の不要なものを中和・排泄ができているようです。

※ちなみに、このクレイ吸着作用を利用し効果を出す、フェイシャルリフトアップやブライトニングなどがあります。エステティックの分野でも代表的なクレイを利用した美肌術です。

2021/3/13 8日目

クレイ湿布、スキンオイル塗布後

右脚付け根付け近の良性腫瘍(角度を変えて3パターン撮影)に変化が見られました。触診すると、丸みを帯び突起状の腫瘍が、楕円形になり、さらに全体的しぼみました。計測すると腫瘍の幅が約1.5cm(初回)から約1.0cm(現在)へ0.5cm程小さくなっています。

右おっぱい良性腫瘍は、見た目は(初回施術後と比べると)目視ではわかりずらいですが、計測すると腫瘍の幅が約1.0cm(初回)から約0.9cm(現在)へ0.1cm程、わずかにですが小さく、むくみも解消されています。

2021/3/14 9日目

クレイ湿布、スキンオイル塗布後

右脚付け根付近の良性腫瘍(角度を変えて3パターン撮影)に変化が見られました。触診すると、腫瘍のハリが減少し、さらに全体的しぼんだように見えます。カラダを反らすと、腫瘍突起部分が確認できますが、比較的皮下浅いところには腫瘍の丸みが残っています。

また、元々右脚付け根付近の良性腫瘍のすぐ下にあった、シミのような物が剥がれ落ち、きれいな皮膚ターンオーバーされています。

キャスターオイル(ひまし油)には、イボやほくろに効果があり、実際に多数報告を受けていますので、皮膚の新陳代謝を促している可能性が高いです。

右おっぱい良性腫瘍は、見た目的には前日と同じ状態です。

2021/3/17 12日目

クレイ湿布、スキンオイル塗布後

※クレイ湿布用のクレイペーストを使い切りましたので新たに2回目補充

右脚付け根付近の良性腫瘍(角度を変えて4パターン撮影)に変化が見られました。触診すると、腫瘍の厚みが減少し、さらに全体的しぼみ柔らかくなりました。カラダを反らすと、腫瘍突起部分が確認できますが、比較的皮下浅いところには腫瘍の丸みが残っています。腫瘍の幅は前回と同じくらい。

右おっぱい良性腫瘍の厚みがさらに減少しています。腫瘍の幅は前回と同じくらい。

2021/3/24 19日目

クレイ湿布、スキンオイル塗布後

右脚付け根付近の良性腫瘍(角度を変えて5パターン撮影)に変化が見られました。触診すると、腫瘍の厚みがさらに減少しています。腫瘍の幅も若干ですが減少しています。(但し、仰向け、起立など体勢によっては腫瘍が体内で動くので計測に若干誤差が生じる可能性があります)カラダを反らすと、腫瘍突起部分が確認できますが、比較的皮下浅いところには腫瘍の丸みが残っています。

日々、腫瘍の色の変化があります。就寝中は腫瘍回りがやや赤みがある時がありますが、起きているときは白っぽく変化します。

右おっぱい良性腫瘍の厚みがかなり減少しています。腫瘍の幅は前回と同じくらい。

2021/4/1 27日目

クレイ湿布、スキンオイル塗布後

※クレイ湿布用のクレイペーストを使い切りましたので新たに3回目補充

上 右脚付根の良性腫瘍 下 右おっぱい良性腫瘍

右脚付け根付近の良性腫瘍(角度を変えて5パターン撮影)に変化が見られました。触診すると、腫瘍の厚みが、またさらに減少しています。腫瘍の幅は前回の同じくらい。(但し、仰向け、起立など体勢によっては腫瘍が体内で動くので計測に若干誤差が生じる可能性があります)カラダを反らすと、腫瘍突起部分が確認できますが、比較的皮下浅いところには腫瘍の丸みが残っています。

ここ数日間、腫瘍のすぐ下の乳房から、透明の液がほんの少しだけでていました(痛みもなく、腫れも、むくみもなく、乳房辺りの色の変化もない)。

様子をみながら、クレイ湿布と、スキンオイルを、腫瘍を含む乳房まで範囲を広げて塗布しています。スキンオイルには、アルコールやゼラニュウムが入っていますので、どちらも殺菌消毒作用があります。

例えば、乳房細菌感染症の場合、クレイ水を含ませた包帯を巻いて固定、またクレイ水にペパーミントとお酢を混ぜる繰り返し行うと細菌防止効果があがります。
乳房に蓄積された有害物質も排泄されていきます。
※全ての症状に共通しますが、まずは初めに必ず動物病院に受診されてくださいね
乳房細菌感染症の場合のクレイケア

前回までは、日々、腫瘍の色の変化がありましたが、最近ようやく赤みが取れました。

右おっぱい良性腫瘍の厚みがさらに減少しています。腫瘍の幅も前回より若干減少しています。※画像ではわかりりずらいですが、現在0.8cmくらい。

2021/4/14 セカンドオピニオン受けに動物病院いきました。

診断

写上部分 右脚付根部分は、ホルモン変化による物

写真下部分 右おっぱい部分は、乳腺腫瘍

どちらも、初見では良性のものと判断されるが、切除後、大学専門機関へ送り検査後、結果が分かるとのこと。

避妊、乳腺腫瘍施術 入院期間1日 費用 入院、手術含め7万円ほど。

乳房から出た透明の液のことも聞いてみました。

ヒート(発情期)期に良くみられる、生理現象ということなので、特に問題はなし。

充分なインフォームドコンセント(説明と同意)のもと、手術を受けることに決めました。

決め手は、なにより、獣医の先生や、スタッフのお姉さんに対して、怯えることなく、リラックスして診察を受けてくれたこと、入院期間も1日とワンちゃん自身の不安も解消することができると思ったこと。

そんなピュアな動物的本能を優先させてあげたいからです。

2021/4/15 この日より手術前日まで、1日置きにクレイ湿布とスキンオイルを継続します。

患部の状態が少しでもベストに近づくように。

最後に

この療法での経過で腫瘍や患部状態が日々改善されたのを確認できます。

応急処置や、手術を望まない、もしくは手術を施すことができない子たちにも、きっと癒しとなれることでしょう。縁あってこの世に生を受けた全ての子たちが幸せな人生を送れますように贈ります。

※画質にバラつきがありますが、どうぞご了承ください。

クレイ取扱い方法など詳しくはこちらから

https://www.olivebeauty-s.com/クレイ-早見表-サロン限定講座公開中/

お役に立てれれば、うれしいです。

では、素敵な一日をお過ごしくださいね。

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