エステテックとマッサージ的フェイシャルの違い

ある日、男女カップルのお客様がクリニックへいらっしゃいました。

 

わたしが担当するのは、女性のお客様でしたが、直前で男性のお客様へと変更になりました。

 

その場に居合わせたクラスメートが気づき、熟練インストラクターが機転をきかせ、お客様に対して失礼のないように、「宗教上の理由があるため、担当を変更させます」と丁寧にお客様へ説明され納得されました。

 

どんな理由であろうと、個人意思が尊重されています。

 

一部の女性は宗教上の理由で、男性に触ることができない、もちろん、必要最低限しか肌も出すことができません。

 

それでも、エステシャンの道を志しているのです。

 

このような理由で、「安心して働ける、理解ある環境」を必要としているエステシャンも存在するのです。

 

また、アメリカではファッションや、様々な理由でウィッグをしている人も多くいらっしゃいました。

 

・施術の際でも、ウィッグを脱ぎたくない

・ヘッドマッサージで頭を触られることが好きではない

・デコルテマッサージの際に肌を出すのが苦手な方も一部いらっゃいました

 

世界中のひとたちの肌を触る機会があるエステティシャンは、このような理由(外的、内的)があることも念頭に置きながら、心を込めてサービスを提供しなければいけません。

 

■エステテック的フェイシャル

ハンドトリートメント、ケミカルやマシーンの力を使い、肌を解剖学的理論をもと健康を目指すものであります。

 

・マシーンを使い、効果的に美容成分を肌へ浸透させたり

・マシーンを使い、肌の汚れ、バクテリア、炎症を効果的に鎮静、除去させたり

・ケミカルの力を使い、古い角質を溶かしたり

・肌の状態によって、マシンーに多く時間を使ったほうが施術後の効果を高める場合もあり

・また美容成分を肌へ浸透させるために、必要なある一定の時間が必要になったりします

 

人によっては、マッサージのように直接的な刺激や少なく、物足りないと感じるかもしれません。

 

しかし、もっとも、肌トラブルになりやすい原因でもある特に「寒い気候の地域で暮らす人たち」、「濃いメイク毎日する必要がある人など」、「ニキビ肌」、にとっては、効果が出方が早いエステテック的フェイシャルのほうが効果的で、肌のトラブル予防や改善の早道になります。

 

これは、ここNYの寒い冬の乾燥した地域で暮らしてみて、身をもって経験したことでもあり、効果はとても顕著に現れます。

 

■マッサージ的フェイシャル

カラダの構造や機能をもとに、マッサージ(ハンドトリートメント含む)で筋肉や、関節不具合、リンパの流れなどを解剖的理論と手技をもって機能改善させるものです。

 

・それなりの、圧力を筋肉、筋膜などカラダの構造、機能へ直接プレッシャーをかけながら治療的マッサージするわけですから、刺激や爽快感を受け取りやすい

・顔の筋肉のバランス、顔回りの神経や筋肉の痛みや歪み縮みを改善させることができ、目の開きやあごのジョイント可動域が広がったり、表情が整う(シンメトリーフェイス)

・そのマッサージ手技のなかに、フェイシャル的な角質除去や、マスク保湿などが含まれます

 

このように同じセラピーのカテゴリーですが、決して同じスタイルではないし目的も違うのです。

さらにエステテック、マッサージそれぞれ、ライセンスも異なります。

 

例えば、エステシャン(エステテックライセンスのみ保持)は法律上ボディマッサージ(治療的マッサージも含む)をすることは禁止です(逆もしかり)。

例えば、アメリカ、日本も同様法律で禁止(棲み分け)されています。

 

ちなみに、日本は、一部のマッサージライセンス(柔道整復師、鍼灸など)除き、エステテックおよびその他マッサージを語る業界は法整備されていません

 

どうぞ、エステテックとマッサージと言う技術や役割の違いがあることをご理解いただき、

ともに、肌や表情が健康的にうつくしくなる素晴らしい方法であるという事をこれからもお伝えていきたいと思っている今日この頃であります。

 

The Bronx Beer Hall  2344 Arthur Ave, Bronx, NY 10458

ブロンクスの「リトルイタリー」といわれている、イタリアンレストランやカフェなどが多く立ち並び雰囲気ある素敵な場所へ行ってきました。

チョコレート味のビールをいただきました。

イタリアの食材を多く取り扱うマーケットの中

日曜日だったので、クローズしているお店も多いいですが、楽しめます。

最後に、

先日、NYのニュースで、売春(Prostitution)で摘発されるアジア系の女性の記事を見ました。

1日一人あたり20人の男性客と売春をしているというものでした。

悲しい環境下の事件で、どうすることもできなかったのかもしれません。

しかし、あまりにもショッキングであり、安易です。

もちろん、闇産業、それを利用する男性のモラルのなさもありますが。

 

アメリカの経済状況に口をだせるほど、わたしには能力はありません。

しかしどんなに、低賃金であっても真っ当に働いて、徐々にステータスを上げていっている人がこの世の中に確実にいることを忘れないでほしいです。

 

キレイに整えたヘアースタイルや、メイク、こぎれいなファッションを身に着け、きっとフリーで学べる英語教育、教養なども提供している公共機関やボランティアサービスなど多くあるはずです。

 

そして、わたしたちエステティシャンには(そんなにお金をかけずとも、美しく人々を変身させることやさせるができる)そういった女性たちの認識を変えるきっかけを与えることができる職業でもあると考えています。

 

きょうもお疲れさま。

では、素敵な一日をお過ごしくださいね。

 

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